Tanaakk×ImmuniWebウェビナー勉強会
2021年10月6日16:00-18:00開催レポート

イリヤ・コロチェンコ
CEO ImmuniWeb

田中翔一朗
CEO Tanaakk

青木正芳
COO Tanaakk/弁護士

平田省郎
Tanaakk顧問弁護士
弁護士法人大江橋法律事務所

Tanaakk事務局
司会 木村/同時通訳 小林
サーブコープ東京
世界はどの方向性に向かっているのか?
2000年代のITバブルと2020年代のIT景気は大きく前提の異なるものであり、今回の地殻変動では、最大規模の自動車業界、製造業界、小売業界大手であっても、クラウド、コネクテッドIoT、SaaS、セキュリティへの対応が事業継続に不可欠。雇用動態はどのように変化していくのか?我々はこの10年間で何に取り組むべきか?

グローバルコネクテッドIoT市場
2020年USD761Bn(76兆円)
2026年USD1.386Tn(136兆円)
CAGR年率10.53%成長

グローバルクラウド市場
(IaaS /PaaS)
2020年USD371Bn(37兆円)
2025年832Bn(83兆円)
CAGR年率17.5%成長

グローバルSaaS市場
2020年USD158Bn(15兆円)
2026年USD307Bn(30兆円)
CAGR年率11.7%成長
技術革新に伴う開発トレンドの変化
汎用コンピュータの処理能力スペック(CPU、メモリ)調達の容易性、デバイス数の増加によりシステム構築方法も変遷してきた。
1950年代
手続型言語
プログラミング言語を学び、ゼロから記述する。
1980年代
オブジェクト指向言語
言語の記述方法がより機能的になる。
2010年代
コンポーネント指向
基本的にゼロから言語は記述しない。ディベロッパーコミュニティや先行事例の発見による解決。
2020年代
ハイブリッド型アジャイル開発
世の中の良いマイクロサービスや良いライブラリ、良いコードを発見、組み合わせ、リリース前にAIで検査、リリース後もユーザの声をデータベース化し、RPAを基本としたCI/CD
Tanaakkの取り組み
タナークでは研究開発費世界Top10のうち5社とパートナー契約を締結。(2021年)
世界の未来を構築するテクノロジーについて研究・実践を重ねています。

MicrosoftAzure

AppleDeveloper

GoogleDeveloper

AmazonWebService
技術革新に伴う開発トレンドの変化
クラウドIaaS、PaaSを開発ベースとして、ライブラリ、API、プラグインを組み合わせ、OS、ライブラリ、コードをコンテナベースで組み立て。マイクロサービスを組み合わせて最小構成で商品をリリースし、バグ、セキュリティ、UX、サービスモデルについてAI・RPAを基本とした計測・市場参加者の声をシステムで収集しながら継続的に改善していく手法がメインストリームに。
キーワード:アジャイル、DevSecOps、コンポーネント型、コンテナベース開発、CI/CD、AI、RPA

ImmuniWeb誕生の背景
ImmuniWebが取り組むアプリケーションセキュリティクラウドの需要背景とは?
アプリケーション構築に必要なコンポーネントの例
モバイルSaaSサービスの参考アーキテクチャ。クラウド基盤にDevOps管理基盤、モバイル機能開発、アプリケーション開発、クラウドサービス管理、コンテナ、APIなど複合して構築されていることがわかる。

(IBMアーキテクチャからTanaakk加筆)
システム構築コンポーネントの例
MicrosoftAzureのクラウド基盤上に構築できるサービスラインナップは100を超えている。開発にマイクロサービスをAPIで繋ぎ合わせた際、バグやセキュリティホールがあることを人間が全て目視の確認をすることは不可能。AIとRPAによるシステマチックな解決手段が求められる。リリース、修正、バージョンアップを繰り返すアジャイル開発の性質上、セキュリティ検査に時間をかけることができない。(時間をかけていてはその間に製品のコード内容が変わってしまう。時間をかけていては競合製品に勝てない)

(参考 Microsoft Azure Service Lineup)
Dockerのコンテナエコシステム
コンテナのDockerが連携している開発エコシステムは100を超える。開発にマイクロサービスをAPIで繋ぎ合わせた際、バグやセキュリティホールがあることを人間が全て目視の確認をすることは不可能。AIとRPAによるシステマチックな解決手段が求められる。リリース、修正、バージョンアップを繰り返すアジャイル開発の性質上、セキュリティ検査に時間をかけることができない。(時間をかけていてはその間に製品のコード内容が変わってしまう。時間をかけていては競合製品に勝てない)

(参考 Docker Ecosystem)
ImmuniWeb関連市場規模
コネクテッドIoT、クラウド、SaaS市場が急激に成長する過程で付随市場も急速な拡大を記録しています。S&P500のベンチマークである7.47%(20年CAGR)およびNASDAQ10年ベンチマーク10.84%を大きく上回る。
セキュリティテスト市場
グローバルのセキュリティテスト市場は2020年のUSD 6.1 Bn(7320億円)から年率22.3%で成長し、2025年にはUSD 16.9 Bn(2.0兆円)に達する見込みです。
RegTech市場
グローバルのレグテック市場はUSD 2020年のUSD 6.3 Bn (7560億円)から年率20.3%で成長し、2025年にはUSD 16.0 Bn(1.9兆)に達する見込みです。
PTaaS市場
グローバルのペネトレーションテストアズアサービス市場は2021年の$1.6Bn(1900億円)から年率13.8%で成長し、2026年には$3Bn(3600億円)に達する見込みです。
ImmuniWebを知る3つの質問
前年比300%の急激な成長率を誇るImmuniWebですが、講座トピックとしてTanaakk代表田中がお客様やパートナー企業の皆様から集めた質問をImmuniWeb CEOイリヤコロチェンコに投げかけました。
なぜ世界的な評価を受けたHightechBridgeを事業売却し、ImmuniWebをゼロから立ち上げたのか?
ハイテクブリッジは欧州の金融機関や国際機関に対して、伝統的なペネトレーションテストやセキュリティコンサルティングを提供するとともに、マイクロソフトやアドビ、Wordpressやその他500を超えるソフトウェアの出荷前、リリース前脆弱性診断を提供する企業でしたが、伝統的なチームと、ImmuniWebのように最先端でイノベーティブなプロダクトチームが共存できなかったというのが大きな理由です。ハイテクブリッジは欧州に特化した運営でしたが、イミュニウェブは創業3年現在で全世界50カ国以上に展開済み。各国の販売パートナーエコシステムを形成するとともに、ディベロッパーコミュニティを形成し、24時間365日無休で動き続けるAIシステムとして全世界のアプリケーションデータを取り込み成長しています。
なぜスイスのジュネーブを本社に決めたのか?
スイスは私が育った土地であり、欧州の各国において政治的な安定性、経済的な安定性、個人情報保護法やクラウドセキュリティに関する法案や法令の安定性を比較基準として検討すると、アメリカやイギリスではなく、国際機関が集まり、政治、経済、法律の安定性が担保できるスイスで事業を継続することがインターナショナルでサステナブルな成長を実現する上で得策であると現時点では判断しています。
なぜカナダをオペレーション拠点にしているのか?
カナダはファイブアイズ加盟国であり、英語圏では軍事的にも守られたエリアでありながら、アメリカ企業の評価も、欧州企業の評価も平等に得られる地域であることから、グローバル戦略を実行する上で中立的な評価を得られるカナダにImmuniWebのコアサーバの運営拠点を置いています。

Tanaakk弁護士チーム講座
クラウド・コネクテッドIoTの普及に伴う各国の制度成立についてTanaakk弁護士チームより世界のトレンドをご紹介しました。
海外・国内法令・判例と商慣習に見るPT-aaSの市場性ー弁護士 青木正芳
世界におけるPT-aaS市場、RegTech市場の伸びとセキュリティ監査に関する米国法令・ガイドラインの現状ー弁護士 平田省郎
勉強会アンケート
本日のセミナーについてご意見・次回開催ご要望はアンケートフォームより投稿してください。
Tanaakk×ImmuniWeb勉強会アンケートフォーム
https://forms.office.com/r/26fB0GPUSM